ご提案
晴れた日に長時間屋外で着物を着ていると紫外線により変色することがあります。
薄いブルーやパープル系は、特に要注意。最近は日焼けしにくい堅牢度の高い
染料を 使って染めていますが、全く変色しないとはいえません。
出来れば日傘(パラソル)等をお使いになって、お気に入りの着物を紫外線から守って
あげてください。それでも 変色してしまったら専門店に直してもらいましょう。
その他の原因として、着用時の汗浸みを放置しておいた事による黄変やカビに因る変色が
考えられます。 熟練職人による「地直し」・ 「掃き合わせ」と言う方法で直します。
私どもの所では15,000円〜25,000円 程度で直しますが、焼けが甚だしい物は仕立てを
解くことがありますので、別途費用がかかります。
金糸、銀糸、箔などの金属素材を多用した帯は、「箔焼け」と呼ばれる 黒色変化を起こす
ことがあります。なぜなら、それらの金属素材は、多くの場合「銀」をベースとし、その上に
様々な色を塗布着色して作られています。従って、これらの帯などに、強いイオウ分 (一般的にウール製品、ゴム類、大気中のガス等に
長時間接触した場合「銀」が化学変化を起こすからです。 帯は着物と分けて箪笥の上段に
収納し、春、秋など季候の良いときに着物と共に虫干しをすることにより、 変色を防止する
事が出来ます。